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老人と若人の成長とは・・(下積み経験)

2010年4月27日天気は雨・・

 雨の日に塵埃記を更新しているようですね。午後から起きだして、雨を見て、のんびりと過ごしています。
さて、深夜の仕事場で「ひきこもっていた青年」との出会いから、彼を応援しながら10ヶ月が過ぎました。
 小生は、彼が上司から怒られながら仕事を続けている姿を楽しく眺めています。陰で彼には、「気にするな。気の小さな上司だ。明日も元気で来いよー。」と励ましています。どうにか逞しくなってきましたが、ひきこもりで一番困ることは、「世間を知らない」と言うことですね。皆の会話の中へ、入れないですね。彼の会話は、テレビゲームの話と亡くなった両親の思い出ぐらいですね。まだまだ皆から、「アホやのー」ですね。

 彼は、小生の励ましに応えているのか、10ヶ月間一度も休んではいませんね(休刊日が6日あっただけ)。まあ深夜の配達業務の5時間ほどで、昼間はまだまだひきこもっていますからね。休日みたいなものかもしれませんね。
 でも今の普通の若者でも、難しい継続だと思いますね。そんなこんなで、少しづつですが成長しているのを眺めていましたが、彼が、「昼間も働いてみたい。」と言い出しました。稼ぎたいと言うより、世間を見てみたいと思うようになったようです。
 小生は、「まだまだ駄目だ。」と言っていましたが、近頃の彼は、皆が散らかした紙くずや包装テープを何気無くひらって、ゴミ箱に捨てている姿を見ました。小生は、うん、昼間の仕事も出来るかもと思い出しました。

 そこで思い切って、45年前に高校野球で二遊間コンビで活躍した戦友(親友)に預けてみることにしました。親友は、日本料理店を経営しています。主に冠婚葬祭の料理が主です。
 彼を面接に連れてゆき、親友に「両親を中学時代に亡くし、社会に出て苛められて、ひきこもっていた子や、性格はまだまだ子供で、素直で汚れていない。ワシが保証する。」とだけ言って、ポイと彼を預けて帰ってきました。
 その後に、彼が親友夫婦とどのような会話を交わしたのかわかりませんが、夜に、彼に「どうだった。」と電話すると、彼は大きな声で(普段は聞き取りにくいほど、小声で元気がないです)、「呑気さん、もう色々と働かせてもらいました。料理人さんの包丁裁き、色々な料理や器、近くで見るのは、初めてで、凄いですね。美味しいお寿司をお土産に貰いました。」と喜んでいるのが判りましたね。
 小生が、「皿洗いかー」と聞くと、また大きな声で「はいっ」でしたね。彼に、「まあ人生経験や、やってみんかい、そやけど深夜の業務も確りと勤めるのが条件やどー・・」と言うと、彼が「大丈夫です。」と初めて、大丈夫と言う言葉を使いましたね。

 世話焼きの愚妻が、早速に親友のところに行き、青年のことを聞いてきて、小生に報告しました。親友は、「猫の手よりましや、なんとかなる、新聞配達が大事やから、予約客の多い忙しい時に電話で呼んで、働いてもらうことにした。」と言ったそうです。


「田園の好きなユズリハの木」をダウンロード
 小生は、彼(22歳の若人)の成長を見るのが、孫の成長を見る次に楽しんでいます。ユズリハを眺めて、彼や息子夫婦に対して小生(老人)の成長を考えてしまいます。新聞屋に勤め出して2年、色々な業務の面白さや職場での面白い人達との出会いを経験しています。

 戯言ですが、彼が「僕は頭が悪いんです。」と言った時に、小生は、「仕事は、頭の良さは関係ない、経験を積み重ねることや。」と言いましたが、老人とて同じことですね。色んな経験を通して、まだまだ成長してゆけることを感じますね。
 一人息子にも、大学中退時に「何をして良いのか、判らない。」と言いましたから、「旅をして、色んなアルバイト(仕事)をして来い。」と送り出しましたが、今の彼ら夫婦(二人の子持ち)を見ていると、正解だったかなーと思っています。

 学校で色んな勉強も大切ですが、「生きてゆく、社会に貢献する」と言うこと、大きい言葉ですが、小さく言い換えれば「稼ぐ、会社に貢献する」と言う社会性を養うことをもっと重要視した方がと思います。大半の人達が、若い時は、部品となって働かねばなりません。沢山の経験を積んで、大きな夢に近づくことが出来るのですからね。
 子供達に夢を持たせることも大切ですが、沢山の下積みを経験せねばならないと言う社会性を教えてやって欲しいですね。小生は、皆さんとは言いませんが、今の世の先生達は、下積みに疲れてしまっているような感じを受けてならないですね。経験を積む下積みにこそ、成長から夢へとの道だと思いますね。

「ユズリハ」をダウンロード
戯言を並べましたが、ユズリハは若葉を老いた葉が下から支えて、素敵な姿を見せていますね。このバランスが、老人の成長を感じさせてくれます。小生もまだまだ若者達を支えて、枯れ落ちるわけには行きません。
 若葉が立派な葉になり次のユズリハとなるまではですね。そこに小生の成長があると、カッコ良い言葉を落として、塵埃記が更新できたことを喜んで、閉じましょう。

読み直して戯言を追加です。夢や自己欲求の強い若者には、下積みはストレスがたまるかもしれませんが、老いの者は、下積みほどストレスのない世界はありませんね。「冷や飯食っても生きられる。」と思えるように成長していますからね。ストレスのない世界・・・皆さん・・理想じゃないですか。
 老獪な政治家や天下りさん達へ、老いの欲ボケみたいな顔をして、ストレス社会をのうのうと生きてゆきますね。自己反省があっても良いと思います。下積み世界にいる小生の僻みでは、決してありませんよ。
 

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コメント

呑気様 こんにちは
珠玉の言葉の数々を身にしみて読ませていただきました。

引きこもり青年の成長はまるで血のつながった実の息子の物語を聞くようで、切実な話ですね。
ご本人がその気になっているということ、短期間に良くこそ、ここまで彼を育てたものだと感服しました。

こういう芸当は政治家や、福祉行政の実務者である地方役人でもとてもなしうることではありません。

ユズリハに人間の人生を重ね合わせて、仰言る内容にも説得力があります。

この際は鳩山さんのあとを呑気様にお願いしたくなりました。

投稿: ぶちょうほう | 2010.04.28 17:43

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