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田舎の新聞屋の若者達を眺めて(精神力)・・

2010年1月16日天気は晴れのち曇り・・

 寒波がやってきて、田舎の新聞屋業務も色々な模様を眺めることになります。小生ももうすぐ2年となり、すっかり皆さんと打解けまして、業務の内容全体を見渡せるようになり、楽しく眺めて仕事を一緒にこなしています。

 そこで、新聞屋業務で一番辛い季節がやって来ましたので、若者達を眺めています。彼らとの色々な会話が、小生自身にも影響を与えてくれますので、塵埃記に落としてみたくなりました。

 先ずは、配達業務15年目を迎え、36歳で屈強な青年を眺めてです。彼は、我が地の配達区域では、北海道と言われるほどの山間部を配達しています。今から雪が積もる、道路が凍る、寒風が吹きすさぶとあらゆる冬の難行が待ち受けている地域ですね。
 彼は小生に、「呑気さん・・新聞配達で、この時期を乗り切らないと、続くか続かないかは判断できませんよ。」と言います。色んな若者達が配達の仕事にやってきますが、この季節を乗り切れないのを見てきているのでしょうね。小生は、この辛い季節から入り、本年で3回目を迎えようとしています。彼から、「呑気さんは、OK・・」・・と笑って眺められているようですよ。

 彼もこの寒さの厳しい季節になると、配達中に「何でこんなことしているのだろう。」と・・放り出して、何度か辞めたくなるそうです。小生が「なぜ、続けている?」とたずねると、彼は、「この仕事をしながら、いくつもの昼の仕事をしましたが、合わなかった。サボる奴やいい加減な上司より給料が安いと言うのに腹がたって、喧嘩してやめてしまいました。ここの業務は、働いた見返りが給料に確り帰ってきます。また自慢や見栄を張る必要がないから楽で、ここまで続いてしまいました。」と・・彼は、誰でもが出来ない地域の部数を多く配達していますから、年齢相応の給料を稼いでいますね。

 この屈強な青年との対比として、ひきこもっていた青年(21歳で、前にも少し記しました。)を持ってきましょう。彼も半年が過ぎました。だいぶ仕事も慣れてきて、少しづつですがまわりも見れるようになり、皆さんの手伝い仕事もできるようになりましたね。しかし、これから2ヶ月間の田舎の新聞屋の難行がやってきますね。
 上記の屈強な青年も母親を子供の頃に亡くしています。ひきこもり青年も両親を亡くしています。生きてゆく苦労は大変ですね。屈強な青年と小生が応援しています。
 彼は、両親を亡くしてから、腹から笑ったことがないそうです。ですから笑顔が作れないのですね。小生と話をしていると少し笑顔ができ、本人も「笑ってますかー?」と喜ぶようになりましたね。まだ他の皆さんとは会話が出来ませんね。
 なんとかこの季節を乗り切らしてやりたいですね。小生は、彼が配達に出る前に、「仕事だと思うな、お前の修行だと思いなさい。逞しい人間になるため修行だと思いなさい。」と言って送り出します。彼は、「仕事だと思うとしんどいですね。立派な人間になるためですね。」と応えてくれますね。彼の両親も宗教家だったそうで、彼も今の世(どんな世か想像してください)から逃避していたのでしょうね。

 彼らに共通していることは、自慢話や見栄を張れないことですね。純粋なんでしょうね。小生は大好きですね。
ただ屈強な青年は、不合理には怒りを表す、ひきこもり青年は逃避と言う面を持ち合わせていますね。
 でも新聞配達業には、不合理や見栄を張ることも、まったく必要のない世界ですね。突き詰めれば、言葉や会話の苦労もありませんね。
 自身の体力と精神力とが頼りとなる業務ですね。彼らは、自分達の仕事を恥ずかしがっていますが、小生が「お前達の方が、素晴らしい仕事をしていると思うよ。」と・・実際に小生が見てきた競争社会でのあたふたした若者達より、数段に純粋で、足が地に着いている感じですね。

 小生は彼らから、生きてゆく、生きようとする・・精神力(どのような表現が良いのだろう)みたいなものを感じながら、自分自身にも反映させて、これからも青春なんだと思うようにしようと思いますね。

「集金途中の田舎の風景」をダウンロード
 気温マイナス3度となった夕暮れ時に集金業務をこなしています。カブを止めて風景を眺めながら、「もう帰ろうかなー、熱燗が飲みたくなったなー。」と心が叫びます。あの道路の向こう側に、まだ15件ほどお伺いせねばならないお家があります。そんな時に彼らの配達している様子を思い出します。「なんてことはない、人生は修行の連続だ。やりきろう。」と、こんどは心がつぶやきますね。。仕事だと思うと、稼ぎが安くて、お酒の誘惑に負けてしまいますからね。

 ふと思いますが、小生がもしも若い頃に、この新聞屋の業務を経験していたら、廃業した商売ももう少し違った模様で続いていたかもしれないと思いましたね。なぜかと言うと、「人は、1000円(今の価値で)稼ぐのに、大変な労力と精神力が必要となる。1000円を大切にしただろう。」と思いますね。毎日のように通っていた居酒屋も思案し出しました(成長したようです)。立志伝中の成功した人達は、このことを知っていたのだろうなーと思いますね。

 若者達を眺めてと題して、またまた戯言を落としてしまいました。他にも沢山の若者達を眺めています。サボり魔、見栄はり、口だけで何も出来ない等々と眺めています。また立派になろうと努力している若者も見ます。
 彼ら若者達は、まだ家庭を持っていない連中ですから、本当の人生はこれからなんですね。また彼らの模様も記してみましょう。

 さあー、今から近くの村へ集金に行こうです。

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塵埃記(2010)」カテゴリの記事

コメント

呑気様 こんにちは
夕方からもうマイナス3℃の気温ですか。
思っていたよりもずっと寒いところなんですね。
それならば、この記事の始めのほうに出てくるような、「雪が積もる、道路が凍る、寒風が吹きすさぶとあらゆる冬の難行が待ち受けている・・・・」という表現通りなのですね。

仕事を通じて、呑気様の人生観が垣間見えるような素敵な、力強いエッセーだと感じました。
呑気様は人生を大変肯定的に見ていて、地道な積み重ねを応援し、実際にやってきたお方ですね。
こういうことの素晴らしさを骨身にしみて理解し、後押ししていきたいですね。
どうかゆっくり、のんびり歩き続けてくださいね。小生も後ろのほうから心地よく眺めながら付いて行きましょう。

投稿: ぶちょうほう | 2010.01.17 10:53

ぶちょうほう様・・ありがとうございます。

お褒めの言葉が大きすぎますよ。
この年になって、若者達と一緒に仕事が出来ることが、大変に楽しいです。
新聞屋の社長が、小生を誘ってくれたことに感謝していますよ。

屈強な青年の話で追加です・・雪が降りバイクで配達できない時に、歩いて配達して、昼になってしまったことがあるそうです。
約13時間ですね。彼は、新聞を届けなければでしょうね。
そこに存在する精神はなんなんでしょうね。彼はあっけらかんと笑って、そんなことがあったですね。
頑張ろうじゃないのです・・こちらの言葉で、「せな、しゃーないやろ」ですね・・誰にも配達は助けてもらえない・・新聞屋の宿命を抱えた精神力ですね。(助けてもらうようじゃ、代わりが沢山いる)

この年になって面白い若者達と出会えています。また塵埃記に落としますね。

投稿: 呑気おやじ | 2010.01.18 09:19

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